「機能」としての色

少しお久しぶりになってしまいました。

「カラーリストのいろいろ色ばなし」

今日は「色の機能」についてお話します。

 

Rouenのバッグが「色で気持ちがワクワクする」をテーマにしているので、

「色がココロにもたらしてくれること」や「色の効果」をお話する事が多いですね。

今日は色の違う側面、「色はとても機能的」についてお話します。

少しお勉強な感じデス。

 

例えば、地下鉄の路線図。

線の色で路線を見分けます。

この時、色は「他と区別する」という役割があります。

地下鉄路線図

 

もう一歩進んだ話では、「すべての人のためのデザイン」=ユニバーサルデザインの観点から

色を見分ける障害を持つ方や高齢者の方にも見分けやすいよう

色だけに頼らず、模様を合わせて示す方法などが取られています。

これには、色にプラス模様を掛け合わせ「色」だけでは区別がつきにくい方への

配慮があります。

色づかいのガイドライン

 

私はインテリアの内装の提案もさせていただいてるのでそういった色彩計画も

考え合わせご提案いたします。

例えば、大きなクリニックなどでは待合室、診察室など、それぞれが

どの場所なのか、どの扉を開けるとあるのか、などわかりにくいことがよくあります。

歯医者でもいくつかのブースがあり「3つめにお入りください」と言われても

「これが3つめかな?」と数え、そこで合っているのか不安になったり・・・

 

ここで「色の機能」を借ります。

「サインとしての色」です。

 

例えば、「○○さん、グリーンの壁の中に入ってお待ちください」

これは「グリーンの壁は診察直前待合」という「サイン」になります。

少し距離がある場所からでもスムーズにどなたも迷わず移動出来、

看護士さんが患者さんに「どこですか?」と聞かれご案内する手間も省けます。

 

そしてプラス、白い壁とグリーンにはっきりとした明度差があることで色の区別がしやすくなり

色覚に障害がある方やお年寄りにとって「優しい配色」になります。

 

今日はいつもと少し違った「色のお話」でした。

これからも「色」をいろんな側面からお話したいと思います。

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